「いたたたた……」 もっとゆっくり走ってと悪態をつきたくなったけど堪える 「ゴメンゴメン! あ、でも段々街が近づいてきたね!」 転がるように落ちていったから、すぐに丘の下まで辿り着いたようだ 土を払いながら立つと、良く街が見える オレンジのレンガが印象的な、可愛らしい家が立ち並ぶ その奥に一際高い塔とお城が目に入った 「わぁ……」