夢色メルヘン


「タダで帰すと思ってます?」


もしかして怒ってる?とは思ったけど、掴む手は優しくて暖かい。そしてすぐ振り解けそうだ


「私の魔法を見たかったんでしょう?」


そういって帽子をとり、指を鳴らした。すると、薔薇に少し似てるけど、薔薇とはまた違う綺麗な花が出てきた


「ラナンキュラスです。はい、どうぞ」

「覚えててくれたんですか?」

私のあの無茶ぶりに応えてくれた……


「当然です。どうですか?貴方に幸せと感動を提供したい」

やけに真剣な声付き。ほんのり甘い香りがした