夢色メルヘン


私は本物の一条茉莉であろうか


そもそもどうして、私はこんな夢を見ているのだろうか


「……わかった、詳しいことは言えないんだね!それならうちへ来れば良いよ!
こう見えてね、私ん家、宿屋を経営してるんだ!」


有無も言わさず、腕を掴まれて、引っ張られる


でも、さっきみたいに払おうとは思えなかった


急斜面を勢いよく駆け降りると、スピードが出すぎて上手く止まれない


「わっ!?大丈夫!?」