夢色メルヘン


「わ、本当?」

身を乗り出して目をきらきらと輝かす


「でもどうして……?旅人さんは自由で縛られない方が良いじゃないんですか……?」


「それは君という人生──旅に興味があるからかな?」

クサいセリフに対して少し戸惑う


「あ、でも行くって決めた訳じゃないですけど。こっちにも事情があるので」

「資金なら気にしないでよ」


と、何処から出たのかわからないが大量の金貨を机に置いた


「資金というか返済が……」