夢色メルヘン


「ら、ラナンキュラス……?」


「あ、ごめんなさい。気にしないでください」

突然こんなこと言うなんて無理難題すぎるよね


「貴方は、その花が好きなんですか?」


「好きと言うか……綺麗というか」

半分思い付きのようなものだけど


「そうですか。薔薇では足りませんか?」

「薔薇も綺麗ですよ」


表情は見えないけど、声は少し寂しそう