夢色メルヘン


「綺麗な髪だね!」


さっきは感じなかった人の気配が背後から感じる


「……?」


振り返ると、何だか懐かしいような女の子に見つめられる


「綺麗な黒髪!サラサラだね!」


私の髪に触れようとした手も、悪意に満ちた手に見えてつい払ってしまう


夢なはずなのに、触れた手の感触が生々しい


「あ、ごめん、なさい……」