夢色メルヘン


「人、途切れたね」

人の多かった昼も過ぎ、段々と人が見えなくなってきた


「そうですね。」


その間、テーブルを拭いたり床を掃除したりする


「疲れた?」

「いえ、大丈夫です」


本当は、沢山人と接して心は大分疲れている。ただ、友達に合わせる時との疲れてはまた違う


「何か困ったことがあったら話してね」

建前なら何でも言える。私がそうであったように。だけど何となくこの人の素だって思える。──その言葉、信じても良いですか?