「ご注文入りました」 ソウタさんのお母さん──この店の店長兼コックに当たる人に先程のお客さんの注文を告げる 「わかったわ。塩をとってくれるかしら?」 この世界にも塩があるんだと感心しつつ塩をとる 私は何をしたら良いのかわからなくて、その場に立っていた 「これを炒めるの頼んで良いかしら?」 「……はい!」 失敗しないか不安だけど、不思議とこの世界にいると怖くは感じない。どうやらもう逃げたくないみたいだ。