「いらっしゃいませ」 午前10時を過ぎる頃、開店した ドアが開くと同時に取り付けたベルがならされる。少し、緊張している 『メニューを見て少ししたらご注文は何ですかって聞いてね』 というソウタさんの言葉を思いだし、ぎこちなく言った 「あら、新しいバイトさん?」 「はい」 すぐに気付くなんて、常連さんなのだろうか。ただ、私が不慣れな注文をとってるからかもしれない 「ふふ、可愛いお嬢さんね。じゃあこれを貰うわ」 優しげな笑顔を浮かべて、指をさした