「こんなのはどうかな!?」


黙って立っている私をよそに、コハルは次々と服を私にかざしていく


「うん……」


最初は可愛いねとか反応していたけど、段々と適当な返しになっていく

別におしゃれが嫌いってわけではなかったし、それなりには気を使っていた


ただ、この世界は童話の世界に似合う、可愛らしいデザインが多い


「あっ!これも良いんじゃないかな!?」


そう言ってコハルが掴んだのは淡い空色のワンピース