空き教室まで約10m。
担がなくったって歩けるよ…!
あぁ…みんなの視線がいたい…!!

空き教室につくと、裕太は私を椅子にそっと下ろした。

「えっと…話ってなにかな?」

なんか、二人きりになると少し気まづい。
「俺…ガキだからもう我慢出来ない。」
そう言うと、裕太は私に静かに抱きついた。
「え!?え!?」
私は状況が飲み込めずに口をぱくぱくする。
「鈴が他の男と話してるの見るとイライラする。」
裕太の胸がちょうど私の顔にあたって彼の心臓の音が鮮明に聞こえた。