「俺はそういう鈴も好きだよ。」

樹の声が聞こえた。

…は?
好き?
誰が?誰を?好き?

俺はこみ上げる怒りを抑え、その場でもう少し聞いていようと思った。

しかし、その考えはすぐにへし折られることになる。

「ねぇ…鈴、俺さ…」

これは…告白…
その言葉が脳裏によぎった瞬間、俺は無意識に保健室のドアを開けていた。