祐太…?
すごく、懐かしくて、耳覚えがある声。

私は体勢を立て直し、逆サイドからシュートを決めた。

「は、はいった…。」

声が聞こえた…はずなんだけど…。
私は観客席のほうを見まわしたけど、見つかるはずもなかった。

「がんばるね…私。」


それからは私と亜美ちゃんでなんとか5点差までつけた。

「そろそろ限界かも…。」

私は選手を交代してもらい、一人で保健室へ向かった。