…これはひどい…。

バスケのメンバーは私と亜美ちゃん、それにいじめっ子3人。
どうやら、この3人は私が試合に出ることは想定しておらず、私を見てひそひそと話している。

一歩踏み出すたびに、親指と踵から血が滲んでいるのがわかる。
バッシュが黒でよかった…。これなら血が滲んでてもばれない。

…お気に入りだったのになぁ。


私は整列をして挨拶をした。

ビーっ!
大きなブザー音を立て、試合が始まった。