はっぴーえんど。

「た、たいへん!保健室に行かなきゃ!」

亜美ちゃんは私の腕を引いた。
でも…

「全然、平気だよ!痛くないし!全然バスケできる!」

「…つ…………や…………わ……。」

早口で何か呟いた亜美ちゃん。

「私、そんなに頼りない!?痛かったら痛いって言ってよ!まだ知り合ったばっかりだけどもっと仲良くなりたいの!!」

亜美ちゃんの声は体育館入口に大きく響いた。

「あ…わ、わたし…。」

私は亜美ちゃんに抱き着いた。

「痛いよ…こんなことされるの悔しい…でも、私がここで出なかったら、あっちの思うつぼだから…」