はっぴーえんど。

私がバッシュに足を入れると、つま先に激しい痛みが走った。

「いっ……!」

急いで足を抜くと、バッシュの中には金色の画鋲が3つ入っていた。
そのうち、私の親指と踵に1つずつ刺さっている。

「り、りんちゃん!?」
私の声に気付いて、亜美ちゃんは事の重大さに気づいた。

私は涙目になりながらも画鋲を引き抜く。

……痛い。でも、早くしないと試合が始まっちゃう…。
間に合わなかったら不戦敗に…。

血は止まることなく、私の靴下を湿らせていく。