はっぴーえんど。

祐太に応援されたし、バスケは勝たなきゃ…!

「うん!私の試合ちゃんと見ててね!」
私は祐太に笑顔を向けて、体育館へと向かった。

渡り廊下を歩いているとき、樹君に会った。

「あ、りん。これからバスケだよね?俺も途中まで一緒に行くよ。」

樹君は私の横に並んだ。
樹君、先輩にも同級生にも人気だから一緒にいると目立つんだよね…

「おい、美男美女カップルだよな。」
「あー俺もあんな彼女ほしいわ。」
「神埼は男でも惚れる。」

ほらほら…樹君と一緒に歩くと周りの人がひそひそと声を潜めて話し出す。