はっぴーえんど。

それからの日々は酷かった。

教科書はなくなるし、体操着なんて毎回ボロボロ。
祐太や樹君と話していないときは聞こえるように悪口を言われる。

「鈴ちゃん…大丈夫?」
亜美ちゃんが不安そうに私の顔をのぞきこむ。

「うん!平気だよー。きにしてないっ!」

「そっか…つらくなったらいつでも言ってね…。」

「ありがとう…。」

亜美ちゃんは悲しそうに目を伏せた。

「私にはいつでも頼ってね…。」

「うん!でも、今は早く体育館いこっ!」
私はさりげなく話題を変え、彼女に笑顔を向けた。