はっぴーえんど。

「一年は入部が15人…そのうち3人が推薦ね…」
顧問の佐々木先生は嬉しそうに笑った。

「女子の推薦はお前だけか。」
そして、少しうなだれた。
そんなあからさまに落ち込まないでよ…

「まぁ、3人は県の優秀選手にも選ばれてるし、この代は楽しみだな。」

「佐々木先生、俺らの代も期待してくださいよ。」

「ああ、お前がいるなら安心だよ。んじゃ、スリーメンから。」

佐々木先生は、目つきを変え、指示を出す。
部員は一斉に返事をし、ボールを拾いに行った。
私はみんながいなくなった後、顧問にさりげなく聞いた。

「あの…私と祐太以外の推薦選手って誰なんですか…?」