とうとう、狂った鈴。
俺以外を求めることはもうないだろう。

鈴の白い肌には赤いキスマークがいくつもついている。

「じゃ、学校行ってくるね。」
昨日は仕事をサボったから学校が終わったらそのまま会社に行かないとな…。

いくら跡継ぎだからって、仕事をおぼえさせるのは早い気がするけど…親父も焦っているんだろう。


「…行ってらっしゃい。」
鈴は寂しそうな顔で俺を見送った。

「…行く前にぎゅーして…」
幼い子供のように鈴は手を広げた。



…可愛すぎる…。
俺はニコリと笑って鈴を抱きしめた。