「鈴を家から出した…?」
自分でも驚くほどの低い声が出る。

輝夜は俺に怯むことなく、続けた。

「あいつは、こんな家にいたら腐っちまう。」

無駄なことをしてくれる…
まだ、家に着いていないことを祈るしかない…。
俺が家を出たのは学校がおわた4時過ぎ。

俺は急いで運転手に鈴のいる場所まで車を走らせた。

鈴の着ているワンピースには小型のGPSが搭載されており、なんとか、居場所はわかる。