「…っ。お前はこの家にいていい人間じゃない。さっさとでてけ。」

…えっ!?

「あ、あの…どういうこと…?」

「あーめんどくせぇな。」

金髪青年は私の腕を引っ張り、玄関まで連れてきた。

「さっさと、でてけ。」

えっと…はい!?
出れたのは嬉しいんですけど…
ここどこ…?

「これ、交通費。片道分しかねぇから帰ってくんなよ。それと、これ、あんたの携帯。これで、地図開いて帰れ。」

そう言って、金髪青年は私を外へ追い出した。

しょ、食料までもらっちゃった…。

意地悪で追い出したわけじゃないよね?
こんなにいろいろ貰ったもん。

「きぃつけてな。変な人には着いてくなよ。」
私はよく分からないまま頷き、屋敷をあとにした。