目が覚めると黒い天井だった。

「あれ…。私…」

辺りを見渡すと私が寝ていたベッドと小さなテーブルがある。

…こんな部屋知らないっ!
意識がはっきりしてくると、恐怖心もましてくる。

「あ、起きたんだね。」
そう言って、部屋に入ってきたのは樹くん。

「樹くん…どういうこと…?」
私は震える声で問いかける。

「鈴はずっとここにいればいいだけだよ。」
「私…帰る…。」
足をベッド体した時、ジャラっと嫌な金属音がした。