樹くんは少し切なそうな顔をすると、クローゼットを開け、銀色の足枷を取り出した。

私は大人しく、樹君のされるがままに足に取り付けられた。
その足枷はベットに繋がれ、私の自由を奪う。

でも、私には自由も何も受ける権利はない。

……だって、私が全部悪いんだもん。

「鈴が勝手に外に出て何かあるのも嫌だから…。ごめんね。」

「ううん、ありがとう。」
私はそう言って、樹くんにだ聞こうとしたが、手が血まみれなのを思い出して、手わ引っ込める。

樹くんはそれに気づいたのか、私に抱きつく。

「私…今汚いよ…。」

「汚くないよ。」
そう言って、樹くんは私をきつく、きつく抱きしめる。

「君は俺が守るから。」
クサイセリフなのに、何故か涙が止まらない。