はっぴーえんど。

その翌日。

目が覚めると体中に青あざ。
どうやら、俺が失神したあともかなり殴り続けたようだ。

いまは冬だから長袖で隠せるし、まぁいいか。

ランドセルを背負い、外に出ると君と荒木裕太がいた。

「ほら、裕太!」
君は裕太のランドセルを軽く押す。
「昨日はごめん…。」

「いいよ。怒ってないから。」
きっと彼は君の大切な人なんだろう。
なら、俺も優しくしないと。
君の大切なものは俺の大切なものだから。

…まぁ、そんな綺麗事、長くは続かないんだけどね。