はっぴーえんど。

「いっくんは私の友達なの!私が好きで会ってたんだから裕太に文句言われたくない!それに、すぐ手がてるのもダメ!」

君はそう言って、俺に向かい合うように立つ。
やっぱり、君の方が少し背が大きい。

「私、神田鈴。少しの間入院してたけど、実はいっくんと同じクラスなんだ。驚かせたくて…。」
君は可愛く笑うと、急にクラスの奴らが集まってきた。

「なおったんだぁ!よかったぁ!」
「また、バスケしよーな!」
「えーっ。鈴ちゃんは私とシール交換するの!」
一気に君の周りは人で溢れかえる。

…これが、君と俺の違い…。

俺はその場から静かに立ち去った。
…俺には君が眩しすぎる。