「ええ。俺の彼女、可愛いでしょ。」

はうっ!?

「い、樹くん!?」

樹くんは口元に人差し指を置いた。

「しーっ。…ホントのことだから。」

こういう仕草にもドキドキする…。




「さーて、海入る?」
浮き輪も借りたし、準備オッケーなんだけど…。

えっと…すごく言いづらい…
私の様子に気づいた樹くんが首を傾げる。

「あの…背中だけ日焼け止め塗れなくて…。」

「遠慮しなくていいのに。」

樹くんはそう言って、私をレジャーシートの上にうつ伏せにした。