「うーっ!樹くんーっ。」
私は泣きそうな顔でテーブルに顔を伏せた。

「ん?鈴、どうしたの?」

「……全然分からない…。」

今は樹くんの家で勉強会中。
中間テストで赤点とっちゃったから、樹くんに期末テストの勉強教えてください貰ってます…。

この問題、さっき聞いたはずなのに、もう解き方忘れちゃってる…。

「んとね、ここはさっきみたいに判別式を応用して場合分けで考えるんだよ。」

ふむふむ…。

「あ、わかった!……こうするの?」

「うん、合ってる。」
そう言って樹くんは私の頭を撫でた。