「裕太、おはよー。」
私は前の席に座る裕太に声をかけた。

「ん、おはよ。」
あれ…
「裕太、元気ない?」

「月曜だからだりぃだけだよ。」
でも、ちょっと素っ気ない。
「そんなことより、お前、樹と付き合ってんの?」

その一言にクラスが一気に静まり返った。

「え…え…!?」
裕太にばれてる…。

「そうだよ。俺が告白して付き合ったんだよ。」
静かな教室に響く樹くんの声。

「俺の彼女に変なことしないでね。」
樹くんの視線の先にはクラスのリーダー核の女子。