はっぴーえんど。

なんか、実感がわかないけど、私たち付き合ったんだよね…手繋いで登校とかするのかな…。
チラッと樹の手を見てみた。
あーっ。やっぱ無理!
恥ずかしすぎる!

そういえば、裕太になんて言おう…。
いっその事、隠した方がいいのかな…?

裕太の家のインターホンを押してみた。
『 あら、裕太なら先に行っちゃったわよー。』

出たのは玲子さんだった。
あれ…裕太先に行っちゃったんだ…。

「それじゃ、二人っきりだね。」
樹くんはそう言うと、私の手を握った。