『 よろしくお願いします』
この言葉は私の喉につっかえてなかなか出てこなかった。
それでも、振り絞るように声に出す。

君は嬉しそうに顔を緩ませた。

大丈夫。
私は君を傷つけない。
ずっと、愛するから…
……君が私を必要としなくなるまで…。

あの日の約束が脳裏をよぎった。

『 もし…またあった時に僕が…××だったら…』

君のあんな顔もう見たくないから…。

店から、拍手が上がった。
え…?
周りを見渡すと、お客さんや店員さんまで私たちに拍手を送っていた。

ええっ!!