ああ、かわいい。
かわいすぎる。
白いワンピースにジージャン。
そこにカンカン帽まで…。
俺のためにここまでおしゃれしたのかと思うと今すぐ抱きしめたくなる。
本当は迎えに行きたかったけど、裕太に見られるのも面倒だしね。


彼女は俺の方まで駆けてくる。
足、怪我してるんだから無理しなくていいのに…。
鈴は俺をまたせたと思っているようで眉を八の字にした。

楽しみすぎて2時間前から待ってたことは内緒にしておこう…。

俺は彼女に抱きつくのを我慢しながら手をそっと繋いだ。