姉貴は俺のもの

美奈side


病院で会計を済ませてもらった後、

怒ってた私は佐賀さんのバイクに乗せてもらい実家へと送り届けてもらった。



ドキドキを抱えながら2人で家に入り、

自分の部屋と紹介された場所に来たのだが、


記憶が触発されることはない……



「 今日は晩飯、買って来てもらうから 」


がっかりしてる私に、半ば気遣うような口調で話しかけられる


「 分かった。

でも、明日から私が作るからーー 」


ベットにうつ伏せに寝転がり、そう言った。



「 作れんのかよ? 」


「 …………… 」


訊かれたが無視した。



別に気に入らないとか、反抗したかったわけじゃなく


ただこの部屋にいると気分が悪くってきて、答えれなくなったんだ。


当然、口に出さず相手に私の真意が伝わるわけもなく……




「 まぁ、死ぬほど不味い料理は出すなよ 」


ちょっと人がイラっとするようなことだけ言うと、出て行ってしまった。