姉貴は俺のもの



「 プハッ 」



ぷは???



うなだれていたのに、今の状況にそぐわない音がして首を傾げながら頭を上げた。



「 はっ? 」



見れば面白そうに笑っている


こいつッ



不良相手にもう一発しばきたい衝動にかられた。




「 どうだ?

記憶がなくなって不安な気持ちとか吹っ飛んだだろ 」


「 なっ____ 」


思わず絶句する


「 美奈のことなんか全部お見通しなんだよ 」




…………く、悔しい



騙されたのもそうだけど、何より また。

年下に見透かされてしまったのだ




「 ほら、いつまでも座ってねぇで行くぞ

俺を待たせるな 」


はっ?!!


今さっき立ち上がったくせして、何を言うか!



口をあんぐり開けながら、立ち上がって顔をプイッと背けた。