胸がざわつき、不安がよぎる
「 ね、ねぇ。 どこにいるんですか?? 」
答えてっ。
「 美奈の両親は、 」
まさか私の何かに巻き込まれて怪我してしまったんじゃ……
残念そうに眉根を落され、短く息を吐き出す
「 死んだよ。
事故で_____ 」
顔も分からないが、されど自分の両親の死は
人として辛い
口元を手で覆い、じわりと涙が浮かぶ
「 俺は美奈と幼馴染であり、恋人なんだ。 」
「 へ? 」
悲しみは何処へやら。
とはまさにこのことを示すのだろうか
恋人というフレーズに目が点になった。
「 美奈の本名は桜木 美奈帆。
けど訳あって今は、俺の名字を名乗ってる 」
へ?? _____ へェッ!?
私の上に優しく添えられてる手を凝視する。

