完璧美少女は天然ちゃん

「…えっ?」


「ちょっと!理事長どういうことですか!?」


「夏稀と夢斗が同室なんだ」


え、ちょっと待って…


「それはいくらなんでも、理事長!」



涼ちゃんがわたしの代弁してくれるように反論した。


「別に俺は構いません」


今まで黙っていた夢斗さんが口を開いた。

その声はとても低くびっくりした。



そうだ。みんな男の人だったんだ…

それを改めて実感した。



「夢斗!いいのかお前は!」


すかさず涼ちゃんの抗議。


「岸先生こそ何を焦っているんですか?あなたらしくない。別にいいじゃないですか、男同士なんだし」


…!鋭いな…この人。
確かにそう。今のわたしは“男”で同室でもおかしくはない…





いやでも無理!!!男の人と同室なんて!!!しかもこんなイケメンとなんて心臓もたないし、発作が出まくりだよ!!!