完璧美少女は天然ちゃん

「俺は夢斗さんともっとお話ししたいです…!」



「…っつ!」



「夢斗さんにとって俺は不利益なものかもしれない。けどまだ少ししか話したことのないやつを不利益だなんて言わないで下さい!」






わたしは言いたいこと全部を出し切った。



それでもなお溢れる涙。



夢斗さんは静かにわたしの涙を拭いてくれた。



男の人に触られているのに不思議と怖くなかった。




「ごめん、早乙女。お前の気持ち何もわかってなかった。確かにメリットがないと決めてけたのは間違っていたのかもしれないな」



「っ!はい…!」



わたしは思いが伝わって、とても嬉しくなり自然に笑顔になった。





お父さんと涼ちゃん以外の男の人に笑顔を出せたことを、前進とわたしは言いたい。