「そうなんだ…。
じゃぁ、零は寮に?」
「はい、そうです。
何があっても対応できるよう、1人は学校にいなくてはならないのです。」
へぇ〜大変だなぁ。
あ。そういえば。
今日から訓練とかあるのかな…?
ほんと、体力無いからな…どうしよ。
「たっだいま戻りましたぁー!
あ、ゆっきーおはよう!!」
美陽元気だなぁ。
…ん?ゆっきーってもしかして…。
「おはようございます。美陽様。」
美陽の挨拶に丁寧に返す雪さん。
…何歳なのかな?この人。
「24歳ですよ。お嬢様。」
「っ?!な、なんで…?」
ど、どうして私が考えてることが…。
1人で慌てていると、お母様と美陽と雪さんが同時に吹き出した。
…え?なんで……?
「すみれの心を読んだのよ。これも魔法よ。ただし、無属性のね。」
お母様が教えてくれた…けど!
それじゃぁ、私が考えてること筒抜けってこと?
「それも訓練次第ですよ、お嬢様。
自分の心を覗かせないように制御して…。 それができるようになれば、意思疎通をすることも可能になります。
まぁ。これは相当難しいので、誰もができる訳ではありません。実際使えるのはこの軍にも数人しかいませんし。」