「おはよう…ございまーす…。」


「おはよう、すみれ。」



お母様だ…。

こんなに綺麗な人が私のお母様だなんて未だに信じられない。



「お母様…。あれ?お父様は?」



お母様はテーブルに座っているけど、お父様の姿がない…。どこかな?トイレ?



『玲様は、基地の方へ行っておられますよ、お嬢様。』



だ、だれ?!この女の人…



「あら、雪。おはよう。あっ、丁度いいわ。紹介しましょう。この子は雪。この家の使用人兼玲さんの右腕?秘書?みたいな人よ。」


「みたいなって、朱乃様…。まぁ、いいですけど。
はじめまして、雪と申します。お嬢様よろしくお願い致します。」



綺麗なお辞儀をして、私に向かって微笑む…

すっごく上品な人…。
髪は茶髪で後ろでお団子にしてる。



「私はすみれ、です。よろしくお願いします。…えっと、雪さん?」


「敬語は使わずに。呼び捨てでいいですよ」


「え、でも……まだ雪さんでいい?」



ちょっとぎこちないけどしょうがない…よね

するとお母様が



「さ、朝食を食べましょう?
あら、美陽ちゃんは?」


「あ、美陽ならお手洗いに行くって…。
あれ?そういえば今日って何曜日?学校行かなくていいの?」



もう朝の7時半…間に合うのかな?


「まだ、冬休み中ですよ。学校はお休みですね。…まぁ、それ以前に美陽様が自分から泊まると言い出されたのですけど…。」