「目標というか、頑張ったらご褒美をあげましょうか?すみれ、さっきから声に出てるわよ。」
と、お母様に注意されちゃった。はははは…
「で、どうするの?ご褒美いる?」
「…どんなものなの?」
「とっても貴重なもので、す〜っごく美味しいわ。絶対ハマると思うの。
けど、なかなか手に入らないのよねぇ。」
…………す〜っごく美味しい??
何それ………食べたい。
「すみれ、目がキラキラしてるよ。
…………かわいーなぁ!もう!!!」
そんなこと言ってるのも目に入らないすみれは……
「お父様!!私、訓練と勉強頑張るから!!お母様?約束よっ!」
「よしっじゃあ、早速明日から訓練を始めよう!!1ヶ月で美陽たち以上に仕上げようじゃないか!」
美味しいものに目がないすみれ、
大好きな娘のために全力で手伝う父(総合長)、
早くも娘の心を掴んだ母に
零と美陽は乾いた笑いしか浮かばなかった。