そういって、私は羽じゃなくて妖精が出てきたこと、色は純白だってこと…。

そして、さっきの3人、もしくは美紗ちゃんだけはほかの人の羽も見えてるかもしれないということを話した。



「………なんか、色々驚きすぎて言葉が出ないんだけど。
………まず、どうして妖精なの?
それに、美紗ちゃんはほかの人の羽も見えてるって?だってさっきは見えてないって言ってたじゃん?!!」


なっちゃんが後半めっちゃ興奮してるけど…


「お、落ち着いて。私もよく分からないんだよ。
それに美紗ちゃん達が本当に見えてるのかさえ分かんないし…
とりあえず今日は家に帰ろう?もう暗くなってきた…。
また会って話そう?私も混乱してて…私たちの本当の家族って言うのも気になるし。」


「………そうだよな。両親、か。もうあっちの親とは会えないのかな?」


そう言って、それぞれの親について考える。


私の母親はもう亡くなっていて、今の母親はお父さんの再婚相手だから、私のこと邪魔みたいだし。
父親とも折り合いが悪くて顔合わせても話したりなんか、しない。


……それに比べたらなっちゃんの家はとても仲良かったのに…っ。
ずっと一緒に過ごしてきたのに、辛い…よね



「なっちゃん…。とりあえず家に帰ろう?この世界について色々知らなきゃ何言っても始まらないし。」


「うん、そーだよね。じゃあ、また連絡してよ!待ってるから。」


「うん。じゃーね、また。」