ーーーーーーーーーーーーーーーー


「やばいーーーー!!!


ねぼうしちゃったー!!!」



…なんてこともなく、私は時間通りに駅前に到着。



既に来ていた先輩に、びっくりした。



楽しみにしていてくれたのかな…?



ありえもしない妄想を私はひたすらに繰り返す。



「ゆな!

私服、かわいー!

今すぐにでも食べたい!!」




そしてもうひとつわかったこと、



裕翔先輩は甘々だってこと。




「ありがとうございます。

先輩もかっこいいですよ。

さぁ、行きましょ!」




「…うぅー!」



真っ赤な顔で俯く先輩に首をかしげながらも、電車に乗りこんだ。



電車に揺られるあいだ、先輩は私を守るように包こみ人混みから助けてくれた。




先輩、そういうところ。




勘違いしちゃうよ?




私、物分りいいからさ、勘違いしちゃわないようにしてるけど。