翌朝。




あたしはいつも通り病院前に待ち合わせをした。




今度は幸太君が先に待っていた。





「ごめん遅れた!」




「いんや、今来たばっか」





幸太君は何も無かったかように、




普通に接してくれる。





「・・・ねぇ、なんでわざわざ病院前に待ち合わせなの?」




「あー・・・ちゃんとケジメつけたくて・・・さ」




ケジメ?




って・・・




「何の?」





「行ったら分かるよ」





って・・・どこによ?




「俺は・・・まだこの病院に用があるから」




「あたしも・・・ついてく」




「ご自由に」





幸太君は多分・・・




聖に会う気なんだ。