黄泉の舞姫

「お姉様は筝しか弾けませんのよ。だけれど、それでは顔見せ出来ないものですからね、私のことも混ぜて、完璧な『朝日の姫君』、を作り出したのでしょうよ、お姉様の女房が。」

私がクスクスと笑っていると、そのままお姉様の話していた相手が帰ってしまった。

ああ。
愉快だ事ねぇ。

暫く、呆然としていたお姉様が顔をあげて、私を怒鳴った。

「どうしてくれるのよ!折角のご縁談だったのよ!」

そう言っているお姉様は、何だか、馬鹿みたいだった。
大うつけめが。

「だって、相手が可哀想だったもの。」