黄泉の舞姫

確か、お姉様、そのお相手と話しておったのよ。

その日は、月が美しかった。

私は、誰もいない西の対で琵琶を掻き鳴らしていた。

私は、美しくない。
取得は、母君の身分と、琵琶の才能だけ。
それ以外は、きっと、無いの。

さびしかったので、お姉様がいる東の対に行ったら、縁談のお相手とお姉様は話していた。

それだけだったら、怒らなかった。

でも、その男は、私を女房風情と勘違いした。

無礼な。
何を言うのか。