黄泉の舞姫

諱、とは、本当の名のことである。ただ、忌み名に通じており、口に出すのは禁忌とされている。

「お姉様、最近は才色兼備の姫として有名らしいわね。でも、どうかしら。お姉様のお顔を見たら。逃げ出すかもしれないわ?」

…………
いいのかしら、我ながら。
お姉様が、嫌なのは、分かりきったことだけれど。


この前の宴を思い出す。
あの時は流石に装束を新調して頂いた。

朝日のお姉様は好みの紅梅、私は松の細長を着ていた。

お姉様は母親が生きているので、世話を焼いて貰える。お陰で、縁談もしっかりとしていた。