「でも大丈夫だ‼︎」
グッと顔を上げたクラスのリーダーは、1人1人の顔をゆっくり見回した。
「分からない事は今は考えなくてもいい。今やるべきことは、相手の言う通りに従順に行動すること。即ち、運動会をする。逆らわない限り、危害は加えないはずだ。そうしている中で、きっと何らかの手がかりが見つかるはず。だから大丈夫だ」
しっかり頷く安藤くんに、私たちも頷き返した。
「直人の言う通りだ。なにかに巻き込まれたかもしれないが、俺たちなら乗り越えられる‼︎」
間宮くんの言葉添えが、私の胸を熱くする。
他のみんなの様子をうかがうと、先ほどよりは緊張感が解れていた。
安藤直人と間宮旬のライバルコンビは最強だ。
植松理沙と世古佳恵は仲良しだし、西川浩二と笹井周平は共に野球部で、久米茜はその野球部のマネージャーでまとまりがある。
気がかりなのは寺脇リカ。でも彼女は私がフォローするとして、あとは斉木真一。斉木くんはずっと不登校だった。私も顔を見たのは初めてなくらい。
「斉木、頑張ろうな」
同じことを思ったのか、間宮くんがカバーしてくれた。
これなら大丈夫だ。
本当に紅組で良かった。
不謹慎にも、私はそう思った。心からそう思った。
なぜなら白組は__。



