離れ離れではあるが、その場に屈み始めたクラスメイト。
「動かなかったら問題はない‼︎もし、誰か近くに居たら、手を繋ごう‼︎」
俺の呼びかけで、互いに抱きしめ合う女子たち。
男子は旬を含め何人かが、戸田裕貴を押さえ込んでいる。今にも放送室に乗り込んでいく勢いで、放ってはおけない。
森本瞳の二の舞にはさせられないからだ。
旬と頷き合った。
「みんな、大丈夫だ‼︎1回、落ち着こう‼︎」
それはきっと、自分に言い聞かせている。
大丈夫なんだと。大丈夫にするしかないんだと。まずは、みんなを集めたほうがいい。一箇所に固まってこれからのことを__。
「それでは、組み分けをします」
なんら変わりない女性の声が聞こえてきた。何もなかったかのような、機械的な声で続ける。
「男女共、出席番号が奇数の人は紅組。そして偶数の人は白組となります。紅組は校舎に向かって左の、1年1組の教室に、白組は右側の1年4組の教室にお入り下さい」
組分けの方法を、俺たちは呆気にとられながら聞いていた。
「それでは間もなく、運動会が始まります‼︎」



