フェンスにしがみつく。
同時に、飛び上がった足元の金網が弾けた‼︎
やっぱり狙ってた。でも俺がそれより遥かに高く飛び上がったんだ。
躍動する筋肉に押し上げられるように、フェンスの1番上に手をかけた。
乗り越えられる‼︎
そう確信した瞬間、体中の筋肉という筋肉が縮小するのを感じた。
やっぱり、両親の言うことは合っていた。
頭より先に筋肉は感じたんだ。
これから襲いくる危機を察したが、それが脳に伝達される前に、すべてが遮断された。
バンッ‼︎
なにかが弾ける音が聞こえたが、それは命が途絶える音だった。
唯一、綺麗な青い空だけが見える。憎らしいくらいに晴れ渡った空を見ながら、俺はフェンスから落ちていく。
「__感電?」
「マジかよ?」
そんな声ももう、俺には聞こえなかった。
感電死した、和田翔平には聞こえなかった__。
「和田翔平、失格」



