【相原友子】
私は、こうなることをどこかで予想していた。
安藤くんは自分に投票する。
たとえそれで我が身が失格になったとしても、だ。
木崎涼子と同じ道を選択する。
私には決して真似できない、苦渋の選択だ。
それを予測した寺脇リカが安藤くんに入れるから、同数だ。
私の予想はここまで。でもそれがまさか、私たちが審判することになろうとは__。
これからのことを考えるなら、彼に落ちてもらうのが懸命だ。
安藤くんが居なければ、最後まで勝ち続けられる。
でも__木崎さんはどうするのだろう?初めて自分以外のどちらかに投票する。やっぱり寺脇リカだろうか?
間宮くんは?
彼はシビアなところがある。これを勝負事と弁(わきま)え、現実的に投票するだろう。
樋口美咲も安藤くんに入れるんじゃないか?
この時点で2票だ。
木崎さんが寺脇リカに入れるとしても、私の票が重要になってくる。
勝ち負けに拘(こだわ)るのか、それとも__。
とても静かな1分間だった。
誰かを落とす時間なのに、なぜかそれは崇高な空気を含んでいたような気がする。
それに気づいた時、私は悟った。
どちらが残るのかを__。



